ハムサからプロビデンスの目まで!お守りと瞳の不思議な関係を調査

画像:エジプト:ホルスの目 わりと雑学

こんにちわ。今日もどこかをフラフラと旅しております、AJ (nobu)です。

今回はお守りと瞳についてまとめてみました。

AJ(nobu)
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占い師がお送りする久々のオカルト記事ですよ。

海外への旅行を考えているあなた、この記事をよめば、あなたの旅も深まること間違いなし!

ホルスの目 ラーの目 ウジャトの目

瞳とお守りを語る上で、まず最初に考えないといけないのは、ホルスの目(ラーの目)だと思われます。

画像:エジプト:ホルスの目

言わずと知れた古代エジプトのシンボルで、ハヤブサの姿を持つ天空神ホルスの瞳です。

古代エジプトでは太陽と月は、このホルスの両眼だともされていたんですよ。

AJ(nobu)
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以前のカノプス壺の記事でも勉強しましたが、古王朝時代の初期ではラーよりもホルスの方が権威があったんですよね。

のちにこの神話は、左目が月を表すウジャトの目、右目は太陽を表すラーの目として変化していきます。

特にウジャトの目は、ホルス神がセト神と戦う神話の中で、傷つき地上へとこぼれおち、エジプト全部を知見したのちに、同じく月と知恵の神であるトート神によって治療され、ホルスの元に戻ったというシーンがあるため、知恵や完全の象徴として、護符やお守りの意味合いを強めていきました。

神官さま
神官さま

ちなみにウジャト(ウアジェト)は地中海に近いブトという古代都市の守り神でコブラの姿をしている女神の名前です。

古代エジプト文明、それも古王朝時代は紀元前3000年、ゆうに5000年前の話ですから、おそらくこれから紹介する他のお守りは、ホルスの目の影響があって生まれたもの、と言ってもいいかもしれませんね。

ハムサ ファティマの手

お次に紹介するの、中東や北アフリカのお守りハムサです。ハムサは5という意味で、手を表す言葉ですが、手の甲に大きな瞳が描かれているのが特徴です。

ヨルダン:土産物屋のお守りハムサ

イスラム社会ではファーティマの手としても知られ、中東のユダヤ教徒社会ではミリアムの手とされています。

ファティマ(ファーティマ)はイスラム教の始祖ムハンマドの娘さんです。ムハンマドには7人の子供がいたとされていますが、ファティマはその後、第四代正統カリフのアリーの奥さんにもなったため、特に重要な娘さんです。

太陽の精
太陽の精

正統カリフは第四代アリーで途絶えることになり、イスラム教はスンナ派、シーア派に分かれるんだよね。

一方のミリアムは旧約聖書に登場するモーセのお姉さん。モーセと一緒に出エジプトする時に活躍した女性です。よく聞く名前のマリアは、ミリアムがなまったものなんですよ。

そんなハムサは、邪視と呼ばれる民間信仰から身を守るためのものだとされています。

嫉妬や憎しみのまなざしは、それ自体に呪いの力があるとされ、中東やヨーロッパでは見られただけで呪いがかけられるという伝承があります。ギリシア神話のメデューサは見ただけで人を石に変えたりしますよね。

神官さま
神官さま

ハムサ自体も、古代ギリシア文明の影響があるとも研究されているそうですよ。

そんな邪視から身を守るのがこのハムサなのです。

ナザルボンジュ

カッパドキア:ナザルボンジュウだらけの樹

そしてさらにトルコへ進むと、このナザルボンジュ(ナザール・ボンジュウ)が瞳のお守りとして登場します。ナザールは瞳、ボンジュはビーズを荒あす言葉です。青いガラスの真ん中に白色で目玉が描かれています。

トルコ:ナザルボンジュウの木

トルコを代表するお守りですね。

トルコだけでなく、地中海やイランでも見ることができます。

AJ(nobu)
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キプロスのお土産物売り場にもありました↓

キプロス:オリーブとナザルボンジュウの食器

プロビデンスの目

最後に紹介するのは、ご存じプロビデンスの目です。

フリーメイソンなどにも使われているので、なんだかオカルトなイメージが付いていますが、中世やルネサンス時代から使われているキリスト教の三位一体を表すシンボルですね。

ロンドン:フリーメイソン博物館の看板

↑イギリスのフリーメイソン博物館だけじゃなく、

↓リトアニアの伝統ある教会を訪ねた時も、ばっちり書いてありました。

リトアニア:ビルニュスの夜明けの門

三位一体は”父なる神と、子なるキリスト、そして精霊は、すべて根っこは同一なんやで~”っていう考えですね。

実はフリーメイソンがこのデザインを使いだしたのは1797年からだったりします。プロビデンスという言葉は、キリスト教における、“すべては神の配慮によって起こっている”という概念を意味していて、日本語だと“神の意思”と訳されることが多いです。

現在ではアメリカの国章(裏面)にも起用されていたりしますね。

国旗:アメリカの国章・裏(フリーメイソン)

プロビデンスの目は他にも”神が全てを見通す目”だと考えられていて、知識の象徴ともされてきました。

AJ(nobu)
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古代エジプトから始まって、瞳に不思議なパワーを感じるのは脈々と続きてきているんですね。

おわりに

ということで、今回は瞳とお守りについて色々とまとめてみました。

こういうのってワクワクしますね。やっぱり、ヨーロッパから中東にかけては地続きだから、こういう民間伝承やお守りにも類似性が出るのでょうね。

また気が向いたら、オカルト系の記事も増やしていこうと思います。

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