旅人が学ぶべき日本建築のこと!

日本:犬山城の神社 旅のおぼえがき

こんにちは、今日もどこかを旅しおります管理人こと旅人AJ

シリーズ:旅人も建築知っておけば旅がもっと面白くなる!

今回も、旅人がい分の勉強がてらに記事を書きます。

旅で訪れる観光地なんて”自然”か”建物”かの二択です(暴論)

建築の知識が少しあるだけで、旅の半分がより深くなると言えるでしょう!

神官さま
神官さま

建築の知識があると、建物や遺跡に行った時に、より楽しめるかもしれないね

今回は日本建築です。

AJ(nobu)
AJ(nobu)

日本帰国後に、出雲旅行に行ったときに、ちょっと調べたので、今回はそれを記事にしようと思います

今回は特に神社の建築様式についてまとめてみます。

日本へ旅する予定のみなさんも、建築の基礎を身につけておいて、旅をより楽しみましょう!

いろんな神社の種類や用語の記事はこちらもどうぞ

神社建築 特徴

日本の建築は、そもそもが竪穴(たてあな)式住居から発達していき、より通気性のよい高床式建築に発達していったのがはじまりでした。後に高床式建築は、伊勢神宮や出雲大社、住吉大社などの神社建築様式に発展していくことになります。

神社の建築の基本的な特徴は

屋根に妻を持つこと
床を高く張ること
瓦を用いないこと
土壁を用いないこと
装飾の質素なこと

なのだそうです。昔からの伝統的な作りが変わっていないのですね。

AJ(nobu)
AJ(nobu)

それにしても、妻ってなんでしょうかね?

日本の建築の基本

建物は、屋根と壁で出来ているわけですが、それぞれ実は、こんな風な正式名称があります。

画像:日本:切妻造りの模型

屋根の一番高いところを棟といって、棟に平行な壁を平(ひら)、垂直な壁を妻(つま)と言います。

平に出入り口があるものを平入り造り、妻に出入り口を妻入り造り、とも言ったりします。

寄棟と切妻と入母屋

おつぎは屋根の形状にご注目。

画像:日本:寄棟造りの模型

こちらは寄棟(よせむね)造りの屋根です。

先ほど説明に使ったのが切妻(きりつま)造りで、比較すると屋根の形状が違いますね。

寄棟作りは切妻に比べて、屋根が四面あるので雨が流れやすい、などの利点があるそうです。

最後は、この二つを合わせた入母屋(いりもや)造りです。

画像:日本:入母屋造りの模型

日本の神社建築では、切妻造りが主流です。

また神社の屋根は茅葺が主流です。一方でお寺は瓦造りがおおいんですよ。

寺院建築は仏教の入ってきた頃には”瓦屋根”と呼ばれたりして、日本伝統の神社としてはそれらと差別化する動きがあったらしく、その名残なんだとか。

神社建築 屋根

ということで、実際に出雲に旅行に行った時の写真です。

日本:島根:出雲の大社8

たしかに高床で茅葺ですね。

さらに屋根に注目してみていきましょう。

屋根の上に特徴的な装飾がありますね。

これらは、千木(ちぎ)と鰹木(かつおぎ)です。ばってんになっているのが千木で、ちょこんと乗っているのが鰹木です。

どちらも本来は建物の補強が目的だったと考えられるていますが、後に装飾として発展しました。古墳から鰹木のある建物のハニワが出土していたりするので、これらは古墳時代にはすでに装飾になっていたと推定されます。

また、屋根の妻側の装飾を破風(はふ)と言って、特にてっぺんの部分は懸魚(げぎょ)と呼ばれる部分で、装飾がこだわってなされている事が多いのです。

三大造り

さらに神社の作りを細かく見ていくと、それぞれ有名な神社の名前をとって分類わけがされています。

その中でも特に歴史が長い3つが、伊勢神宮の神明(しんめい)造り、出雲大社の大社造り、住吉大社の住吉造りです。

AJ(nobu)
AJ(nobu)

伊勢神宮は、こないだ行ってきたけど、本殿は撮影できませんでしたね。

三重:伊勢神宮の正宮前

神明造は奥行きより、よこ幅が広いことが特徴で、高床式倉庫から発展した特徴を多く残していると考えられています。この神明造は、明治新政府が他の神社に同じ様式で造るのを禁止したことから、伊勢神宮にしか存在しないため、唯一神明造と呼ばれるそうです。

とはいえ、昔に建てたものや、参考にしたものは許されているようで、身近な所だと、大相撲の土俵の上に吊り下げられている屋根は神明造りなんだそうです。

日本:両国:取り組み前の大相撲

大社造り

大社造はほぼ正方形であり、古典的な日本家屋に近いとされていて、祭祀の場に使われていた宮殿が社殿に発展したとされています。古来は萱葺(かやぶき)であったそうですが、江戸時代以降は檜皮葺(ひわだぶき)という檜(ひのき)の皮になったりといった特徴があります。

日本:島根:出雲の大社5

住吉造り

最後に住吉大社由来の住吉造り。こちらも神明造と同様に質素な作りですが、向こうが横長なのに比べ、こちらは縦長の様式になっています。

他にも、有名な神社をもとに春日造り、権現造り、八幡造り、日吉造りなどあるようです。

おわりに

ということで、今回は、日本の神社建築について学びました。

AJ(nobu)
AJ(nobu)

日本人として、こういうことも知っておきたいですよね。

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