こんにちわ。今日もどこかをフラフラと旅しております、AJ (nobu)です。
今回は旅で観賞してお気に入りになった画家を、個人的に少し深掘りしてみます。
今回取り上げるのは、サルヴァトール・ローザ
無駄にイケメンな自画像に一目ぼれしてしまいました。
はたして、どんな画家さんだったのでしょうか。
美術館への旅行を考えているあなた、この記事をよめば、あなたの旅も深まること間違いなし!
サルヴァトール・ローザ との出会い
僕が、彼の作品を観たのはロンドンのナショナルギャラリーでした。
なんかかっこいいこの1枚に惚れてしまいました。自画像だそうですが、パッとみた感じ画家に見えないところが気になったのかもしれません。なんだか旅人のようにも見えます。左下に描かれた一節も興味を引きました。
ここに書かれた一節は「沈黙を保つか、沈黙よりも良いことを言ってください」だそです。
黙れ!良いことしか言うな! ってこと(笑)?
なかなかにとんがってますね
ちなみにこの作品、自画像ですが”哲学”というタイトルがつけられています。
サルヴァトール・ローザ 作品
ここでちょっと彼のほかの作品も観てみましょう
こちらも自画像だそうです。画家が自画像を描くのは珍しくはないことですが、ちょっと数が多い気もします。しかも、これもめっちゃかっこよくないですか?
たぶんローザさん、結構ナルシストだったのでは
橋のある風景。自画像ばっかり、というわけではなく、歴史画・風景画もしっかりと描いているようです。あたりまえですけど。
でも、個人的には自画像の方が好みかなー
こちらは”運命の寓意”という作品。こういう意味深な作品は好きですね。
一つ一つに、意味や元ネタがありそうな絵ですが、さっぱりわかりません。あのでっかい貝殻みたいなのは何なのでしょうか。あれ、よくみるとおっぱいと首がちょっとずれてません?うーん
ローザは魔女やサバトなんかも、よくモチーフにしていたそうです。そのへんもちょっと僕好みですね。
こちらは、人物画。先ほどの風景画と寓意画に比べると、個人的にもかなり好みです。めっちゃクールな女性ですね。背景の色遣いと、帽子の青味がとっても美しく思えました。
この作品はアメリカのコネチカット州の美術館にあるそうです。いつか見に行ってみたいです。
サルヴァトール・ローザ どんな人
ということで、このたぶんローザさんについて、ちょっと調べてみました。
ローザさんは1615年生まれの画家で、イタリアのバロック画家として知られています。もとは貧しい出自だったそうですが、アトリエで修業をしたのち、いくつかの枢機卿をパトロンとして渡り歩いている間に人気画家のひとりに仲間入りしていたそうです。
ルネサンスのダヴィンチ達のだいたい100年後の人なんだね
ロマンティックな風景画や歴史画で、生前から有名な画家として活躍し、華やかな性格で知られており、詩人、作家、俳優、音楽家、版画家としても知られていたそうです。
超マルチ人ですね。自画像が画家に見えないのも、俳優までやってたんならうなずけます。
ローザさんはナポリ、ローマ、フィレンツェで活躍し、時折ほかの知識人や著名人とトラブルになり、引っ越しをしていたそうです。
歴史画家としては、他の芸術家がめったに扱っていない、あいまいで難解な主題を選択することが多かったそうです。一方で宗教的な主題を描くことはめったにありませんでした。
う~ん、大丈夫?そうとうメンドクサイ人物じゃない?
そんなことはなく、友人も多かった見たいで、同時期のフランス古典主義絵画の大家クロード・ロランとも仲良くしていたそうです。ただ、絵画のスタイルは対照的で、ロランが牧歌的で美しい風景を描いたのに対し、怪しく危ない感じのする風景を描いたことから、ローザのスタイルは反クロードと言われたこともあったそうです。
こんなにマルチな才能があって、友達もいるとか、完璧超人かよ
後に18世紀後半から19世紀前半のロマン主義に与えた影響は大きく、風景をロマンチックというか、怪しい感じに描いた最初の画家のひとり、ロマン主義の先駆者、とも言われています。
とりあえず、とんでもなく多才な人物だってのは、よくわかりました
おわりに
ということで、今回は気になった画家、サルヴァトール・ローザを調べてみました。
自画像からにじみ出るナルシスト感は、まさに自身の多才さへの自信の表れなのかもしれませんね。僕はとくにこの人の描く人物画が好きなので、またどこかでめぐり逢えたらいいなと思いました。
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