今回のあらすじ
シーラーズをあとにしたAJ
一転して北上し西部の町ケルマンシャーに向かう
クルドの町 ケルマンシャ
シーラーズから、再び長距離バスにのって、次の街を目指します。
イランは長距離バスの交通網が発達していていいですね。勘違いされがちですが、イランはアメリカとバチバチなだけで、かなり開発の進んだ先進国だったりするんです。
バスからの眺め。あれはいったい、なんの廃墟だろう・・・
長距離バスといえば、休憩の合間に食べる、休憩所メシ!
相変わらずキョフテ(肉団子)が入ったトマトスープが人気商品で、よく見かけます。
そういえば、バスで隣の席だった、兄ちゃんが奢ってくれたんだっけなぁ。
スプーンですくったお米をスープに浸して食べると美味しいです。
ケルマンシャーの町
イランで最も西に当たるケルマンシャーは、イラクとの国境に面している、イランの中でも少し独特な町になります。
イランとイラクに緊張状態は、ピークを過ぎたとはいえまだ続いているみたいですね。先程の、休憩所飯を奢ってくれたお兄ちゃんも、兵役帰りだと言っていました。
ケルマンシャーにはクルド人が多く住み、この町では、ペルシア語と共にクルド語も広く使われているもようです。
追記:クルド人に関する記事も書きました。↓
ターク・イ・ブスタン
ケルマンシャーのランドマークは、町の北部にある”ターク・イ・ブスタン”という遺跡です。
遺跡と言っても小さなレリーフが残っているだけですが、周囲の景観と合わせて、とても居心地のいい観光スポットになっています。
この芝生でゴロゴロしたなぁ〜
遺跡はなんだか秘密の入り口みたいになっていてかっこいいです。
ちなみにこの遺跡はササン朝ペルシアのもの。ペルセポリスはアケメネス朝の遺跡だったので、これで二大ペルシア帝国の遺跡を見れたことになります。
ベヒストゥン碑文を見に!
次回はケルマンシャーのもう一つの目玉”ベヒストゥン碑文”についての、旅行記です!
ベヒストゥン碑文は、アケメネス朝ペルシアを代表する王、ダレイオス1世の偉業について記された碑文とされています。楔形文字という古代文字の解明につながった碑文です。
ケルマンシャーの中心地からタクシーで小一時間離れた場所まで向かいます。
街を少し離れると、すっかり田舎です。
あるものといえば、何かの工場くらい。
そして、到着。
碑文の周辺は大きな公園になっています。乾いた大地に、泉が映えます。
今日も暑い日でしたので、水で足を冷やします。水遊びしている家族もたくさんいました。
さて、肝心の遺跡部分です。
これ、いったいなんの石像だと思います?
実は、これ、ゾロアスター教のものでもなければ、もちろんイスラム教のものでもないのです。
なんと、ギリシア神話のヘラクレスの石像だそうな。
このあたりは、大昔にギリシア勢力との争いの舞台にもなった土地。文化的にも、様々な影響があった事が伺えますね。
さて、肝心の碑文はと言うと・・・
あ、あれ・・・、嫌な予感・・
そう、そのまさか”修復中”でした。
中国の大仏を思い出します。
まぁ、公園がきれいだったし、それで良しとしましょう。
あ、大きなトカゲ発見
おわりに
そんな、こんなでケルマンシャーの旅でした。
次回はイラン最期の経由地・タブリーズ!
イランのカッパドキアと呼ばれる秘境にも向かいます!
つづく⇨
もどる⇦