ルンペルシュティルツヒェンとか言う舌がつりそうになる妖怪の話

ルンペルシュティルツヒェンの絵 中央ヨーロッパ

こんにちわ。今日もどこかをフラフラと旅しております、AJ (nobu)です。今回は、ドイツの妖怪をご紹介します。

AJ(nobu)
AJ(nobu)

名前を覚えるのはとても難しいですけど、ドイツでは有名な妖怪のようですよ

ドイツへの旅行を考えているあなた、この記事をよめば、あなたの旅も深まること間違いなし!

ドイツの有名妖怪!その名は・・・

それでは、さっそくご紹介します。ドイツの有名妖怪、その名もルンペルシュティルツヒェン(Rumpelstilzchen)です。『グリム童話』に出てくる妖怪で、時には『がたがたの竹馬こぞう』と訳されることもあるそうな。

太陽の精
太陽の精

名前の難易度が高すぎる

そして、彼が登場するお話もまた、名前に関するおとぎ話なんです。

あらすじ

むかしむかし、あるところに貧しい粉挽きがおりました。粉挽きは何とか金持ちになろうと、ある日のこと王様に「うちの娘は藁を紡いで金に変えることが出来る、だからうちの娘と結婚してくれ」と嘘をつきました。
王様は粉挽きの娘を王妃にしてやるかわりに、実際に藁を金に変えるようにせまります。そして、塔の上に糸車と藁とともに娘を閉じ込めるました。三日後の朝までに金が紡げないと彼女は殺されてしまいます。

塔の上で、娘が泣いていると小人(ドワーフ)が現れました。小人はネックレスと引き換えに金を紡いでやろうと迫りますが、娘はそれを断ります。次の晩にも小人は現れ、今度は指輪と引き換えに紡いでやろうと迫ります。しかし娘はこれも断りました。いよいよ処刑が迫る最後の晩、小人は最初に生まれる子供と引き換えに藁を金に変えてやると迫り、ついに娘はその誘惑に屈して、小人と契約を交わしてしまいます。

藁を金に紡ぐ約束が果たせ、粉挽きの娘は無事に王妃となりました。時が経ち、王妃になった娘に最初の出産が近づいてきました。すると王妃のもとに、またあの小人が現れました。小人は赤ん坊を奪いにやってきたのです。悲しむ王妃の懇願を受けた小人は「三日後までに自分の名前を当てられたら子供を連れて行かないでやる」と約束をします。王妃は兵たちに国中の名前を集めさせますが小人の名前はわかりません。

困っている王妃に、王が森で奇妙な歌を歌う小人を見たと語ります。「今日はパン焼き 明日はビール作り 明後日は女王の子を迎えに 俺様の名前がルンペルシュティルツヒェンだとは うまいことに誰もご存知ない」。なんと、その小人が歌っていたのは自分の名前(ルンペルシュティルツヒェン)だったのです。三日たって小人が子供を連れ去りにやってきましたが、王妃は見事に小人の名前を言い当てます。すると小人は激昂し「お前は悪魔から聞いたな! お前は悪魔から聞いたな!」と地団駄を踏み、やがて逆上の余り自分で自分を引き裂いてしまうのでした。

おしまい

ルンペルシュティルツヒェンの絵

おとぎ話の考察

このおとぎ話に見られるような「悪魔(鬼)の名前当て」というモチーフは世界中に存在しているモチーフだそうです。これらは「名前の神秘性」や、対象の名前を知れば相手を支配出来るという概念が込められているのだとか。

AJ(nobu)
AJ(nobu)

よーするに、千と千尋の神隠し?

だるま©
だるま©

たぶんそんなかんじ

ちなみに、やたら難しいルンペルシュティルツヒェンと言う名前の由来は、ガタゴト鳴る(Rumpel )+ 柱(Stilz) +擬人的な意味合い(-chen)を添えたもので、「妖怪がたごと柱さん」といったような意味になるそうな。

AJ(nobu)
AJ(nobu)

ネーミングセンスが完全に、”砂かけばばあ”のそれと同じで草

現象名をそのまま妖怪名にするのって、結構世界共通なのだろうか。でも、このお伽噺にガタゴトも柱も出て来ないのはいいのかドイツ人。。。

それにしても、王妃はよく間違わずに名前を呼べたなぁ。

僕とルンペルシュティルツキンの出合い

さて、僕がどうやってこのやたらと名前の難しい妖怪と出会ったのかをお話しましょう。
クリスマスシーズンをドイツでホームステイして過ごしていたある日のこと。ステイ先のダディが懐かしい映画が見たいと言うことで、家族でホームシアター的な催しをしてくれました。
その映画は、Spuk unterm Riesenradという作品で旧東ドイツの名作コメディ映画です。タイトルは日本語にすると”不気味な観覧車の下で”となるのですが、怖い作品ではありません。観覧車の下にあるお化け屋敷を舞台にしたホラーコメディで、お化け屋敷の人形だった、魔女と大男とルンペルシュティルツキンが、本物になり都会へ遊びに行くというストーリーでした。英語字幕と、ところどころ説明してもらいながら、僕も楽しんで見ることが出来ました。
説明してもらいながら見ていると

これが魔女。

AJ(nobu)
AJ(nobu)

ヤー (ドイツ語でイエス)

これが大男。

AJ(nobu)
AJ(nobu)

ヤー (ドイツ語でイエス)

これがルンペルシュティルツヒェン。

AJ(nobu)
AJ(nobu)

!!???

とまぁ、こんな感じでした。
でも、魔女&大男の、この並びに入ってくるのだから、ルンペルシュティルツヒェンはドイツではかなり知名度があるのでしょうね

と言うことで、ドイツのやたら名前が難しい妖怪のお話でした。ドイツ人の友達がいる人は知ってるか聞いてみてね(笑)

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