エジプトで猿といえば?エジプト神話の豆知識

エジプトの猿の像 中東

こんにちわ。今日もどこかをフラフラと旅しております、AJ (nobu)です。

今回は、エジプト神話を取り上げます。

太陽の精
太陽の精

まだ行ってないのに!

AJ(nobu)
AJ(nobu)

大英博物館で見てたら気になったことがあってね

ややフライング気味ですが、初のエジプト関連記事になります。

エジプト神話というと、頭が動物の神様がいろいろ出てきます。その中でもトート神について今回は解説しますよー。

エジプト、イギリスへの旅行を考えているあなた、この記事をよめば、あなたの旅も深まること間違いなし!

充実しすぎな大英博物館のエジプトコーナー

走り書きでも言いましたが、実はまだエジプトには行っていないんですが、最近エジプトのことばかり調べている旅人です。なぜかって、そりゃあ大英博物館のエジプトコーナーが充実しまくっているからですよ。

数ある展示物の中で、猿の彫刻を見つけたのが今回の記事の始まりです。

AJ(nobu)
AJ(nobu)

エジプト神話って、あまり猿のイメージないよねー

宿に帰って調べてみると、猿はトート神の象徴だったんですね。

猿はトート神の象徴

トート神について

それでは、トート神の基本情報をおさらいしましょう。

トートは、古代エジプトの知恵を司る神様です。また、古代エジプトでの発音では、ジェフティと呼ばれているそうです。

AJ(nobu)
AJ(nobu)

ZOEのジェフティって、トート神のエジプト読みだったのか。

ちなみに、トートの名前はギリシア語だそうです。

もともとは、ヘルモポリスというナイル川の中流域にある、エジプトのど真ん中あたりの街で信仰されていたそうです。その後も長くに渡って多くの信仰を集めていき、知恵の神、書記の守護者、時の管理人、楽器の開発者、創造神など様々の特徴付けをされながら、王族、民間人問わず信仰されていたそうです。

またエジプトの外でも信仰を受け、新バビロニアや古代ローマ帝国でも信仰されていました。

そして肝心の姿のお話

トートの姿はトキかヒヒで描かれるそうです。

神官さま
神官さま

トキはくちばしの長い鳥だよね。

AJ(nobu)
AJ(nobu)

なんだか、トート神てその姿のイメージが強いけど、ヒヒもトート神の姿なんだね

実際、トート神でGoogle画像検索をしてみると、ほとんどがトキの頭をしています。

ヒヒ姿のトートはレアなのかもしれませんね。

ヒヒ関連の話を詳しく見ていると、どうやらヘジュ=ウルというトトよりも更に古い神と、徐々に習合していったためのようです。ヘジュウルはより古くから信仰されていた神様でしたが、トト神と同じく知恵を象徴する神さまだったため同一視されるようになっていったのだとか。

お猿さんは手が器用で賢いので、ヘジュ=ウルはヒヒを聖獣としていたそうです。ちなみにヒヒは、魔術の象徴でもあるそうな。

トート小話

それでは、より詳しいトートの小話を

  • 書記の守護者として
    神々の書記であり、ヒエログリフを開発したことから書記の守護者とされた。また死者の審判においては、全ての人の名前や行動を生前の内から記録しているとも、アヌビスが死者の心臓を計りにかけ、トートは、死者の名前を記録する作業を行うともいう。王が即位した時には、その王の名前をイシェドと呼ばれる永遠に朽ちない葉に書き記す。
  • 時の管理者として
    ヌトがオシリスたちを生む前にラーが「その子供たちは災いを生む」と言って子供を産むことを禁じた。困ったヌトは、トートに相談した。そこでトートは月と賭けをして勝ち、時の支配権を手に入れた。そこで太陽神の管理できない閏日を5日間を作った(太陰暦と太陽暦の差)。そしてヌトは、この間にオシリス、セト、大ホルス、イシス、ネフティスの5柱を生んだ。また、これによりトートは月の属性を得たため太陽の沈んだあとの夜の時間は、トート神が太陽にかわって地上を守護するとされる。
  • 魔法使いとして
    トートは、魔法に通じておりイシスに数多くの呪文を伝えた。病を治す呪文も熟知していることから医療の神の面もある。ホルスに頭を切り落とされたイシスを牝牛の頭に挿げ替えて復活させたのはトートである。さらに彼は魔法の書物を書き、この世のあらゆる知識を収録する42冊の本も書いたと考えられ、これらは「トートの書」と呼ばれる。
  • 楽器の開発者とされる
    他にも神話上に多くの役割を持っている。ピラミッドの建設方法を人間に伝えたのもトトであるとされる。
  • シナイ半島では、トルコ石や銅鉱石を採掘に行ったエジプト人の守護者として、「遊牧者の主」、「アジア人を征服するもの」と呼ばれている。このシナイでの信仰は、ハトホルよりも古くスネフェル王の時代からシナイ半島の碑文に名前が登場している。
  • 古代エジプト以外でのトート
    トートは、ギリシア神話のヘルメス神と同一視された。ヘルモポリスの名前もここに由来する。ここからローマ帝国時代にヘルメス・トリスメギストスとなった。またヘルメス思想では、エジプトの知恵がタロットに残されたと考えられたためタロットは、しばしば「トートの書」とも呼ばれた。近・現代においてもトート(=ヘルメス)はオカルトで重要な存在であり、アレイスター・クロウリーは「トートのタロット」を制作した。

おわりに

ふむふむ、エジプトでも日本の神仏習合のような混ざったり離れたりが行われていて、結果として猿も鳥もトート神の象徴になったのですね。

それにして、エジプトは奥が深い。いろいろ調べていたら、あっというまに日が暮れてしまいますね。これからも気になったことだけピンポイントで記事にしていきます。

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