こんにちわ。今日もどこかをフラフラと旅しております、AJ (nobu)です。
まめにやっております”旅する前に知っておきたい国旗の意味”シリーズ。今回はオーストリア。
なんだかずいぶん久しぶりの気がするけど、世界の全ての国の国旗記事を書くまで、また地道にやっていきたいと思います。
オーストリアの国旗となると、ヨーロッパの旗とはいえ、パッと思いつける人もだんだんと減ってくる感じでしょうか。実は大変歴史の深い旗なんですよ。
オーストラリアじゃなくて、オーストリアだよ!
オーストリアへの旅行を考えているあなた、この記事をよめば、あなたの旅も深まること間違いなし!
過去の国旗シリーズの記事はこちらから⇨こちら
オーストリア 国旗 意味
御覧のとおり、赤白赤の横向きの三色旗がオーストリアの国旗になります。
国旗はシンプルで、わかりやすいね
シンプルなデザインの国旗だからこそ、その歴史も長かったりします。
言い伝えによると、1189年の第三回十字軍に参加したオーストリア公レオポルト5世が、敵の返り血を浴びて全身赤く染まったが、ベルトのため腰の部分だけ白く残って、この赤白赤の縞模様が生まれたそうです。
実際の記録としては、1230年に国旗として定められた記録が残っているので、これが公的な最古の記録になるそうです。
ヨーロッパでは、このオーストリア国旗と、デンマークとスコットランドの国旗が古い国旗として知られています
オーストリアの旗となると、こちらも忘れてはいけません。
こちらはオーストリア帝国時代の旗になります。
オーストリアの歴史をざっくりと言うと、フランク王国のカール大帝がこの地方を配下に授けたところから始まります。その後、ドイツ諸侯の一つとして、オーストリア公国に発展し、ハプスブルク家が実権を握るようになってからは、神聖ローマ帝国の領土のなかで大公国となります。最盛期には、神聖ローマ帝国の皇帝をこのオーストリア公ハプスブルク家がつとめる事となり、その後神聖ローマ帝国の衰退とともに、オーストリア帝国として独立します。
ハンガリーと合併したオーストリア=ハンガリー帝国の時代を経て、現在のオーストリアに続いていくのです。
ちなみにオーストリア=ハンガリー帝国時代の国旗はこちら
オーストリア 国章
お次はオーストリアの国章を見てみましょう。
黒い鷲のマークに、金の王冠と、金の鎌、金のハンマーが特徴的ですね。
これは、資産階層(王冠)農民(鎌)労働階層(ハンマー)を表しているのだとか。
また、ちぎれた鎖はナチスドイツからの解放のシンボルとして、第二次大戦後に付け加えられたんだそうです。
ヨーロッパの紋章と言えば、神聖ローマ帝国から続く双頭の鷲のマークですが、現在のオーストリアの国章は双頭ではなく、頭は一つになっています。ハプスブルク家のシンボルでもあったので、帝国時代は双頭の鷲のマークを使っていたようですが、近代国家として出発した時に頭は一つに変更されたようです。
ちなみにオーストリア=ハンガリー帝国時代の国章は、これでもかってぐらいに描きこまれていて、個人的にはトップレベルにお気に入りの国章です。
まとめ
今回はオーストリアの国旗の意味を調査しました。
イタリアやフランスの旗は、イタリア料理屋さんとかフランス料理屋さんで見かけるけど、オーストリア料理屋さんてなかなかないので、オーストリア国旗ってちょっと記憶に薄かったですが、十字軍の頃から使われている、歴史ある旗だったんですね。
オーストリア旅行その前!知って旅行をもっと楽しもう⇨⇨コチラ