こんにちわ。今日もどこかをフラフラと旅しております、AJ (nobu)です。
まめにやっております”旅する前に知っておきたい国旗の意味”シリーズ。今回はスペイン。
スペインの国旗って絵に書くのとっても大変そうだよね。
そういえば、旅で出会ったスペイン人が、絵に描く時はマークまで描かないって言ってたね。
スペインへの旅行を考えているあなた、この記事をよめば、あなたの旅も深まること間違いなし!
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スペイン国旗 意味と由来
スペインの国旗は赤、黄、赤の横三色の旗で、中央からやや左よりに国章があしらわれた旗になります。
スペインでは血と金の旗とも呼ばれているんだって。
なんだか物騒だなぁ。
現地の愛称としては、”ラ・ロヒワラ(la Rojigualda)”というのが一般的で、その語源は、
rojoが “red”、yが“and”、gualdo が“golden weld pigment(ホザキモクセイソウ)”
に由来しているそうです。
ホザキモクセイソウ?
日本には自生していないけれど、ヨーロッパを中心に、西アジア、アフリカ、アメリカに広く分布している植物らしいよ。ヨーロッパでは昔から黄色の染料に用いられていたんだって。
ホザキモクセイソウの黄色のことは、ウェルド・イエローって言うらしいです。スペインの国旗に黄色は、この花の色なんですね。
国旗の起源は18世紀に七年戦争を戦った、カルロス3世さんで、この頃から赤黄赤の三色旗を使い始めたんだそうな。その後、細かい変更があったり、一時期は紫色が混じったり、そんなこんなで今の国旗に至るそうです。
カルロス3世さんの時期はスペインの栄華もだいぶ陰ってきた時期で、結局7年戦争も負けちゃうけど、カルロス三世さんは啓蒙君主として、なかなかできた君主だったそうですよ
国章に描かれている柱は、ヘラクレスの柱と呼ばれるもので、実際にジブラルタル海峡にあった柱なんだそうです。
スペイン国旗 結構いろいろ
ナバラ王国
こちらは、現在のバスク人に連なるナバラ王国の国旗だそうです。なんとナバラ王国は8世紀から、その名が出現するんだそうです。ちなみにナバラ王国を調べていて、1400年ころのスペインの地図を見つけたんですけど、アラゴンの大きさにビビりました。
今は、あんなに小さい国なのにね。
カスティーリャ王国
こちらは、カスティーリャ王国の旗。カスティーリャの語源は、スペイン語のカスティーヨ(砦)何だそうです。イスラム勢力と長きにわたる戦いを繰り返した土地ですからね。国旗もそのままズバリな感じです。
レオン王国
実は、カスティーリャより長い歴史を持つレオン王国。国旗にもレオン感があります。
スペイン王国
なんやかんや、統一が進んでたどり着いたのが、この国旗。カスティーリャとレオンの影響が大きことが手にとるようにわかる旗ですね。赤黄赤も始まりました。
第二共和国
第一次世界大戦の後、王政を打倒して誕生した、左派系の第二共和国。無血革命で誕生した政権だったが15年ほどで、スペイン内戦へと突入していく。地方分権的な思想が強かった政権でもあり、今も政治的な思想から紫入りの旗を使う人がいるのだとか、いないのだとか。
フランコ政権
内戦をへて一転、右派系となったスペイン王国。フランコによって王政へと戻ったスペインの国旗。
ヨーロッパの王権、鷲のマーク使いがち!な国旗。
一応、スペイン王室はブルボン家なので、双頭の鷲でおなじみのハプスブルク家とは違うのだけど、やっぱり鷲を使いたいみたいです。
まとめ
今回はスペインの国旗の意味を調査しました。
変遷が色々面白かったけれど、それだけ激動の国だということだよね。
赤と黄色は、なんだか情熱的な感じがして、いかにもスペインといった気がしますよね。
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