タシュケントには駅が2つあるから注意!!

カザフスタンの夜道 Traveler's tips

時には、普通のブログを。。。

このブログは、基本的に自分が調べたことを忘れないように、まとめて残していくための雑学ノート的なものなのです。しかしながら、何か特別なことなんかがあった時なんか、ふいに普通のブログを書いてみたくなるものです。

そう、今日とかね。

駅を間違えた話

2019.6.16 ウズベキスタン:タシュケントにて

 

本日は、昼の11時に起床。寝起きのシャワーを浴びる。

昨日、駅まで出向いて予約した夜行列車の出発時間は夜の10時20分、まだまだたっぷりと時間がある。いよいよ、ウズベキスタン最大の見所サマルカンドに行けると思うとワクワクする。

12時にチェックアウト。そのまま宿のコモンスペースでダラダラと過ごすと、あっという間に夜の9時になる。

宿から駅までは40分ほど、これは前日に予約しに行った時に測っていた。9時に出れば十分間に合う見立てだ。荷物を抱えて宿を出ようとすると、あることに気がつく。下駄箱に入れておいたビーサンがない。もともと、警戒心0で、共同の下駄箱に私物のビーサンを入れっぱなしにしているの、自分が悪いのだが、それは性分なの仕方がない。だれか、間違えて履いていってしまったのだろう。

まぁ、普通のビーサンだ。ここらで新しいのを買っても200円程度だろう。なんなら、日本なら100均で買えるようなビーサンだ。ただ、今回の世界旅行の第一国目、タイで友達と買ったビーサンだから思い入れが無いわけではない。フロントに聞いたり、下駄箱の裏を見てみたりしてみる。ややあって、諦める。

結局、宿を9時20分ごろに出る。まだまだ間に合う時間だが、少し早歩きで進む。昨日チケットを買いに行ったときは真っ昼間だったが、今はもう夜中だ。この時期、日中のウズベキスタンはすでに暑さが苦になるほどで、昨日はなかなかに苦行の道のりであったことを思い出す。荷物はあるが夜中に歩くほうが快適だな、と感じつつ歩みをすすめる。途中で夜食でも買おうかと思っていたが、そんな余裕は流石になさそうだった。

タシュケント駅に到着する。時間は10時5分。さすがに駅周辺は閑散としていて、夜中の駅特有の空気が漂っている。モンゴル系の真面目そうな顔立ちの駅員が二人、ゲートに立っている。手荷物検査はがっつりやるのかな、まぁがっつりやられたとしても十分間に合う時間だ。

「サーラム(こんちわ)」

言いながら、ポケットに入れていたチケットを駅員に手渡す。チケットを受け取った駅員だが、なぜかどことなく申し訳無さそうな表情を浮かべる。チケットを何回か確認すると、なんと私がいま来た方向を指差すではないか。

「ニェット(違う)」

本当は、もっといろいろ言っていたのだが、もちろん聞き取れない。正直言うと、駅員があらぬ方向を指差してくれた時点で、「あ、これやっちまったな」という事には八割がた気がついていた。すごすごとスマホを取り出し、正しい場所を教えてもらう。

地図アプリを表示させると、駅員さんが

「今、ここだろ。お前の電車は、こっちだ」

と、丁寧に教えてくれる。もちろんなんと言っているかはわからないけれど、きっとそう言ってたと思う。30秒ほど、タクシーで爆走すればワンチャン、とか考えたが、冷静になる。あー結構、遠いな。今、10時10分だから。まぁ無理っしょ。

とりあえず事態は、すんありと受け入れられた。度に出て9ヶ月、さすがにこの程度のトラブルで動じる私ではない。駅員さんには、お礼を言って、少し離れた場所に腰を下ろす。

「ふーー」

動じない。しかし、ため息は出る。ウズベキスタンの宿は、地味に高い。格安ドミトリーで1000円くらい。日本と比べれば安いけれど、すぐそばのキルギス・カザフスタンなら600円だ。5分ほど考えてみる。野宿でもいいか。今は10時半、正直、ここから40分かけて同じ道を帰るのも面倒だ。夜行列車の代金はだいたい900円だったので、宿に泊まると2000円の無駄金になってしまう。だいたい、中央駅と南駅、2つ駅があるのは良いとして、なんで中央駅で買ったチケットが南駅発なんだよ、てゆーか買った時言えよ。と、少し思う。でも多分、自分が聴き逃してただけなんだろうな、と思い直す。切符売のおばちゃん、ロシア語オンリーだったからなぁ。

いま来た、道を帰る。せっかくならWifi使って、こないだ始めたばかりのブログに、この気持をしたためよう。と思ったからだ。タシュケントの夜は長い、11時を過ぎても、道にはある程度人が行き来している。子供連れも多い。故に、少し恥ずかしい。なにせ荷物が大きいので人から見られる。さっき通ったばかりのやつが引き返してれば、そりゃ目立つ。まぁ別にいいけどさ。カップルも多い、いちゃついてる彼らを横目に、いま来た道を帰る。お前ら、本当にムスリム国家なのか。酒もめっちゃ売ってるし。足早な帰り道は、すこし胸がトゲトゲしている。

11時、宿につく。フロントが目を丸くしてワッツハプンと言っている。とりあえず、説明してもう一泊させてもらう。なんだったんだこの2時間。。。

ふと、玄関を見るとビーチサンダルが、脱ぎ捨ててあったあ。間違って履いていった奴が帰ってきたのだろう。まぁこんな日もあるか。とりあえず、ビーサンが見つかって嬉しいので、今日はよしとする。でも、こいつのせいで出発が30分送れなければ、南駅に移動できたかもしれないな。う〜ん、まぁ、もうどうでもいいか。。。

 

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