前回までのあらすじ
ハノイから足を伸ばしてハロン湾まで出向いたAJ
絶景とは裏腹に一人の寂しさを噛み締めながら、
ハノイへと戻るのだった
2月は旧正月で盛り上がり
日本ではなかなか馴染みが薄いですが、中国同様にベトナムでも旧正月は盛大に祝われます。
花火はもちろん、通りは人・人・人で、芋洗い状態です。
日中は日中で、ショッピングを楽しむファミリーや、無駄に風船が浮かんでいたりと楽しい様子です。
出店こそないものの、日本の夏祭りみたいな空気感だったね
確かに、お正月というよりも夏祭りに近い雰囲気でした。
しかし、そんな浮かれ気分な旅人は、絶好のカモだったのでしょうか。
実録!ベトナムのスリの手口
それは、旧正月より数日前のことでした。。。
宿で仲良くなったバックパッカー仲間と、例によって夜中までビアホイで飲んでいた時の帰り道の事です。しかも、他のバックパッカーが朝までコースだったので、先に切り上げた僕は運悪く一人だったのです。
前から二人組の男が近づいてきました。
一人は原付きを押しながら、もう一人はポケットに手を入れながら。
男たちは特に怖い雰囲気でもなく、拙い英語で明るく声をかけてきました。
女のコの斡旋をしはじめたので、僕はただのキャッチだと思い、適当にあしらいました。
すると、歩いている方の男は「なんだ、じゃあ明日は来いよ」などと軽口をいいながら、あっさりと斡旋を諦めて、今度は並んで歩きながら雑談をはじめました。
原付きの男も、笑いながら一緒に会話に参加してきます。
家族や出身の話を楽しくして、もうすぐ旧正月だな!みたいな話も楽しくしました。
この時点で、僕はすっかりただの陽気なキャッチだと思い油断していました。
そして別れ際、僕の左側にいた彼は右手を回して肩を組んできました。
「ベトナムを楽しんでくれよ」といいながら僕の右肩を力強く握ってきました。
その力が、あまりにも強かったので、つい右側に気を取られ、彼の手を振り払おうとした時です。
彼は、僕のズボンの左ポケットに入っていたスマホを抜き取ったのです。
1秒か2秒して、すぐに気づきました。
しかし、その時にはすでに原付に二人乗りで、彼らは走り始めて居たのでした。。。
ハノイの夜は恐ろしいぜ・・・
反省会
さて、何が悪かったのでしょうか。
いや、全部でしょ!
深夜の1時に、一人で歩いてる時点でアウト!
わざわざポケットはチャック付きのズボンなのにも関わらず
チャックを閉めてないのもアウト!
会ったばかりの奴らと、くっついて肩くんで歩いてスリーアウト!
完全にスリーアウトでした。旅を始めてから半年くらい経ってましたので、完全に油断の塊となっていたのです。自業自得と言いますか。
もともとが、危機感皆無のゆるゆる体質なせいもあり、高い勉強代を払う羽目になりました。
そういえば、日本に居たときから既に、高齢者でもないのに、振り込み詐欺に引っかかるという体たらくだったよね。
あはは。。。
(中古パソコンをネットで買おうとしてやられました)
めっっちゃくちゃ楽しいお気に入りの国でも、こういう案件が少しで自分の身に降りかかると、それだけで冷めちゃいますよね。
それから、どした。
とにかくスマホは戻って来ないものと諦めて、ノートパソコンから遠隔操作でデータを全消去しました。
観念して、遠隔デリートしたあとは、翌日、ベトナムでシムフリーのスマホを買い直しました。物価の安いベトナムと言えど、スマホの値段は日本とほぼ同額でしたね。手痛いです。
写真とかは都度、グーグルフォトにバックアップ取ってたから平気だったけど、lineの友達がね。。。
フェイスブックとかで繋がっていればいいんだけど、ラインはアカウントの紐付けがデバイス頼みだから、事前になんらかの措置をしておかないとデータは戻りません。正直、この時のせいで多くの方々と音信不通になりました。
共通の友達から辿れる人は良いけれど、1対1の友達とは念の為に、フェイスブックも交換しておいた方が良いのかもね。
なんだか今回はいろいろあったな。
未だに被害額1位のアクシデントだしね。
失った友達は、プライスレスだし。
焦りテンパリ具合も1位だったかも。
気を取り直して、次回よりベトナム縦断!南下します。
つづく⇨
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