今回のあらすじ
フィレンツェの街ブラを終えたAJ
世界随一の美術館であるウフィツィ美術館を訪ねる
(旅した時期・・・2021年 7月ごろ)
ウフィツィ美術館 散策
フィレンツェに来たら外せない、ウフィツィ美術館に行きますよ!
外観の写真撮ってなかったので、チケットの写真を
ウフィツィ美術館は、イタリアの美術館の中では質量ともに最大で、ヨーロッパの近代美術館としても最古の部類で、その一部は1591年から公開されていたそうです。
美術館自体が、歴史的に意義がある美術館なんだね。
美術館の内部の見どころは、絵画の展示だけではありません。
ほぼ全ての通路がこんな感じで、彫刻と天井画で装飾されています。
この細密画のような天井は、グロテスク様式の天井、と言うようです。
もともと「グロテスク」はルネサンス期の美術様式の一種で、豪華な装飾の小さいモチーフを密に配置したものになります。
それが転じて、文学の領域で”共感と嫌悪感の双方を抱かせるような人物”に使われるようになり、さらに転じて”残虐的な”や”生理的嫌悪感を発生させる”と言った意味の日本語として定着したんだそうな。
はえー、勉強になります
正直、天井を見ながら歩いているだけでも楽しいです。
定番の作品&個人的なお気に入り
それでは、ウフィツィ美術館に展示されている作品たちを見ていきましょう。
まずは、ボッティチェリの”ビーナスの誕生”
見たことない人いないレベルで有名な作品ですね。
サイゼリアにあるやつ!!
お次は、同じくボッティチェリの”春”。”プリマヴェーラ”とも呼ばれています。
個人的なお気に入り作品たち
それでは、個人的に気に入った作品の紹介です。
まずはヤコポ・ヅッキの『黄金時代』。
ヅッキは1541年の生まれで、ルネサンスではかなり後期。むしろその後のマニエリスムの時代の画家です。
ふわっとしたタッチと、空の色づかいがいいですね。
お次は、フランチェスコ・デル・ブリナの『人間の生命の夢』。
実はこの作品、ミケランジェロの作品の模写だとか。
箱の中に入っているたくさんの顔が想像力を駆り立ててくれて好きです。
次に紹介するのはピエロ・ディ・コジモの『ペルセウスのアンドロメダ救出』。
ペルセウスとアンドロメダということは、中央のよくわからない怪物はケートスでしょう。
星座に出てくる”くじら座”のアイツですね。確かに似てる。
最後に紹介するのは、フィリッピーノ・リッピの『聖ヒエロニムス』。
聖ヒエロニムスは4世紀後半のキリスト教の聖人で、聖書をラテン語に翻訳した人物です。
ちなみにフィリッピーノ・リッピのお父さんが、フィリッポ・リッピといって、ボッティチェリのお師匠様。息子のフィリッピーノ・リッピは逆にボッティチェリに習ったそうです。
フィリッピーノ・リッ
ガリレオ博物館
ウフィツィ美術館の隣には、ガリレオ博物館もあります。
でました、ガリレオ・ガリレイさんの胸像です。
近代科学の父とも呼ばれる人ですね。ピサにも銅像がありましたね。
ここの目玉は、なんと言っても、こちらのアントニオ・サントゥッチの渾天儀。
あまりに感動したのか、珍しく当時リアルタイムに記事を書いていました。
デカイだけじゃなくて、本当に細かいのが魅力です。
日本が描いてあるか気になって、頑張って撮影したけど、おそらくないかな。
他にも、大きな世界地図の展示や・・・
さまざまな観測機の展示・・・
そしてなんと、ガリレオ・ガリレイ本人の右手の中指が展示されていたりします。
うぉぉ、ちょっとグロテスク
おわりに
ということで、フィレンツェ滞在記、美術館・博物館めぐりのお話でした。
次回は、イタリアの内部にある小国家、サンマリノへの訪問です。
つづく⇨
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