こんにちわ。今日もどこかをフラフラと旅しております、AJ (nobu)です。
今回は旅人用地図”北欧編”
いつも同様、GoogleMapとかで調べづらい、地名を中心にまとめてみました。
町の名前は地図アプリですぐわかるんですけどね。
〇〇地方とか、昔の呼び名って、なかなかまとまった地図が無いんですよね。
てか、北欧なんて、今の所、旅の予定に入って無いでしょ
調べるのは自由じゃん!なんか気が変わって行くかもしれないし!
というか、北欧三国って、ノルウェー・スウェーデン・フィンランドのイメージでしたが、スカンジナビア3カ国って、ノルウェー・スウェーデン・デンマークなんですね。
実は調べ始めたきっかけは、そんな事が気になったから、だったような気がします。
北欧への旅行を考えているあなた、この記事をよめば、あなたの旅も深まること間違いなし!
わかりやすい 北欧の地図
ということで、My北欧地図の解説です。
そもそも位置関係が曖昧だったりしますよね(特にバルト三国)
ということで、まずはポーランド=リトアニア共和国の解説から。
16世紀と17世紀に栄えた国家です。当時としては、オスマン帝国を除くと、ヨーロッパで1番広大な国家でした。ポーランド国王がリトアニア大公を兼ねる形で成立し、30年戦争などで混乱の西欧と距離を置くことで17世紀初頭に黄金期を迎えます。対外的にはロシアとどんぱちやったり、こちらも当時は大国だったスウェーデンとどんぱちやったりしていました。スウェーデンとの争いでは、現在のラトビアに当たるリヴォニア地域を巡っての争いだったようですね。
ということで、バルト三国の位置関係は、ポーランドと同君国家の時代もあるリトアニアが一番南。その当時スウェーデンと争っていた土地が、その北のラトビア。余った、一番北がエストニア、と覚えましょう。
一応、北欧三国・ノルウェー・スウェーデン・フィンランドの位置関係も確認です。
歴史的に一番イケイケだったスウェーデンが真ん中で、西にノルウェー、東にフィンランド。フィンランドはスカンジナビア3カ国には含まれないので、東側だとわかりますね。
続いて、僕の書き込みの解説です。
スカンジナビア半島の中央にはスカンジナビア山脈があって、ノルウェーとスウェーデンを分けています。スカンジナビアと対になるように、東側にも半島があり、こちらはロシア領のコラ半島。カレリア共和国や、すっごい深い穴があったりする場所です。
関連地図もチェックだよ!
また、コラ半島に囲まれた湾内は白海という名前です。黒海と対になっている感じで覚えやすいですね。
黒海(ウクライナ・トルコ)、紅海(エジプト・ヨルダン・サウジアラビア)、黄海(中国)と、世界にはいろいろな色の海があるんですね。いつか記事にしてみようかな。
白海から、フィンランド湾にかけては、ロシアのサンクトペテルブルグを通る形で、ベロルモ運河という運河が開通しています。
付近の海ネタでもう一つ。スウェーデンとフィンランドの間の海はボスニア湾という名称です。ヨーロッパでボスニアといえば、旧ユーゴスラビアのボスニア・ヘルツェゴビナが思い浮かびますが、全く関係はなく、名前が同じなのは完全に偶然なのだそうです。わかりづらい。
カスピ海に流れ込むロシア版”母なる川”のヴォルガ川を載せました。モスクワこそ通っていないものの、その他の歴史ある大都市をきっちり通っています。上流はこんなところから流れているのか、と驚いたので思わず地図に載せました。
完全に北欧な場所から、中央アジアのカスピ海にまで流れているんだね
北欧3カ国とロシア、各国家の極北地域を古くはラップランドと呼びました。ラップランドは国境とは別に文化的な繋がりをもっているらしく興味があります。
また、ラトビアの古い名前でリヴォニアを紹介しましたが、西半分はクールラントと呼ばれていたらしいです。また、ロシアの飛び地として有名なカリーニングラードの位置も確認しておきましょう。
最後に、領土関係。
北欧にはいくつか自治領として、独立性を持った地域が存在します。
- オーランド諸島(フィンランドの自治領)
- フェロー諸島(デンマークの自治領)
- グリーンランド(デンマークの自治領)
フェロー諸島とか、名前はよく聞くけど、位置はあんまり知らなかったですね。
ちなみに上記の3つの自治領は、北欧理事会なるものに参加権を持っている。これとは別にノルウェー領スヴァールバル諸島という自治領もあるのだけれど、ほぼ北極に近い場所にポツンとあるので、地図には載せませんでした。
それぞれの国旗が面白かったりするんですが、それはまたいずれ国旗シリーズの記事で!
北欧の国 ひとことメモ
せっかくなので、前回西アフリカの地図を作った時と同様に、北欧8カ国+4地域も、一言メモを書いておくことに!これで、あなたも北欧マスター!
ノルウェー
福祉国家として有名。そのおかげで税金が世界一レベルで高い。
歴史を見ると、実は一度デンマークによって完全に滅ぼされて、スウェーデンに売り渡されたり、といった歴史を持つ。実はEU非加盟国。2回も国民投票をやったが、どちらも否決だったそうな。かなり北にあるのだが、海流の影響で港は冬も凍らない、いわゆる不凍港だったりする。しかも原油もでる。
ちなみに北欧全体を意味するノルディックという言葉は、フランス語のノルド(北)が由来。語源は一緒だが、ノルウェーが由来というわけではない。
”ムンクの叫び”のムンクはノルウェー人。
スウェーデン
歴史的に見ても、経済的に見ても北欧の中心とも呼べる大国。ノルウェーとセットに見られがちだが、人口もGDPも倍くらいの規模だったりする(一人あたりは負けてるけど)
歴史的に見ても、デンマークと並び、北欧の覇権を握っていた歴史を持つ。文化的にもABBAやアヴィーチーなど、北欧発の人気アーティストはだいたスウェーデン。
キャッシュレス化が進みすぎていて、カードがないと旅するのは大変なのだとか。
ノーベル賞のノーベルさん、IKEAやH&Mもスウェーデン。
フィンランド
自称はスオミ。もともとスウェーデンによる制服を受けていたが、スウェーデンがナポレオンに破れたのを機に独立。19世紀のナショナリズム高騰期には”カレワラ”という民族叙事詩も再研究され有名になった。女性人権先進国で、女性参政権もヨーロッパで(なんなら世界で)最も早く認められた。
ロシアにも近い(特にサンクトペテルブルグはすぐそこ)ため、冷戦時代はソ連よりの立ち位置にいることも多かった。
サウナ・ムーミン・シモヘイヘと、ネタもいろいろ豊富。
エストニア
地図の説明では、残り物のように扱ってしまったエストニア。バルト三国で最も北に位置している。バルト三国は小さく見えるが、3カ国で一番小さいエストニアだけでも九州よりも大きい。
実はIT超先進国でeストニアなんて呼ばれることもある。SKYPEはエストニアの開発。
デンマークやドイツ騎士団により開拓・征服されてきた歴史を持ち、独立はソ連解体後にあたる。
大相撲の把瑠都関の出身地なので、日本人的にはバルト三国で一番耳にしたことがある克明かもしれない。
『東方、大関、把瑠都。エストニア・ラクウェレ県出身、尾上部屋』
ラトビア
バルト三国の真ん中。国土は大きくリヴォニアとクールラントのふた地域に別れている。
首都リガの町並みは、”ヨーロッパきれいな街ランキング”で優勝を経験するほど。
リヴォニアは、リヴォニア帯剣騎士団という騎士団という騎士団があったそうな。その時にキリスト教化したのだが、それ以前には自然崇拝の”ラトビア神道”なるものが浸透していたようで、近年は復興・再評価の兆しがあるのだとか。
ソ連時代にロシアから移住してきたロシア語話者のロシア人が多数いて、人口の25%にのぼる。帰化が行われない場合が多く、その場合は無国籍状態になっていて、社会問題になっている。一方で、他の後進ヨーロッパ諸国と同様にEU加盟後以降の人口流出が悩みのタネでラトビアは10年で1割人口が減ったらしい。
リトアニア
バルト三国の中の一番南。他の二国と違って、中世から国家として形成されていた歴史を持つ。GDPも他の二国をあわせたぐらいの規模を持つ、名実ともにバルト三国のリーダー的存在。
14世紀、全盛期のリトアニア公国は、今のベラルーシ・ウクライナ全域とポーランド・ロシアも領土に持っていた。その時すでにヨーロッパ最大の領土だったが、のちにリトアニア大公がポーランドの女王と結婚し、同君連合となる。
国土は大変平坦で、一番高い山でも標高300mしかない。
シャコティスという伝統的なケーキがあり、バウムクーヘンのルーツらしい。
デンマーク
スカンジナビア3カ国の一つとされるが、デンマーク自体は対岸のユトレヒト半島に位置している。
the・ヴァイキング。ノルウェー・スウェーデン・デンマークがヴァイキングをルーツに持つとされるが、その中でもデンマークは10世紀には北海帝国という帝国を築き今のイギリスをも支配。15世紀にはカルマル同盟の盟主として、北欧全域を支配。
強い。
アンデルセン童話のアンデルセンや、哲学者のキルケゴールはデンマークの人。
アイスランド
グリーンランドとかと違い、アイスランドは一つの国。
地図の関係で大きく見えるが、実際は北海道の1.5倍くらいの国土。火山が多く、温泉もある。地表の10%は氷河に覆われている、まさに氷の島。
アイスランド最古の人工物は860年。それ以前は人類未踏の地だったとされ、哺乳類はホッキョクギツネしか生息していない、狐の楽園だったといわれている。
名字を待たない。名字の代わりに父親の名前が用いられ、〇〇の息子△△、みたいな名前が現在でも使われている。
歌手のビョークがアイスランド出身。
ここから、自治領ね。
オーランド諸島
スウェーデンとフィンランドの間にある島々。どう見てもスウェーデンの方に近いけどフィンランド領である。
様々な場面で周辺国の係争地となってきた歴史を持つが、新渡戸稲造さんが国連事務次官の時に、自治を認めたフィンランド領という裁定を出して、現在に至る。
フィンランドの法律では、オーランド諸島がノルウェーに戻りたければ戻っていいよ、という法律もあるが、国民投票ではフィンランドに留まるほうが優勢であったため、現在もフィンランド領らしい。
フェロー諸島
イギリスとアイスランドの間に位置するデンマーク領。
キリスト教化する前の風習が北欧でも特に色濃く残る島々で、民謡や踊りの研究が盛んにされている。捕鯨の慣習もあり、それが理由でEU参加に消極的。本国デンマークが加入してもフェロー諸島は加入しなかった。
話す言語はフェロー語。ちなみにフェロー語には霧の表現が30個もあるという。
グリーンランド
地図だとものすごくでかい島。とはいえ、実際にも世界最大の島なので、普通にでかい。日本の5倍以上の国土がある。
とはいえ国土の80%が万年雪に覆われている、アイスランドよりもアイスな島。
アイスランドと同様に、ヴァイキングの”赤毛のエリック”という男によって発見されている。どちらもエリックの命名が国名の由来で、以前にアイスランドと名付けたら入植者が少なかった少なかったことを教訓にしたエリックが、今度はたくさん入植者が来るようにと”グリーンランド”と名付けた、という逸話がある。
スヴァールバル諸島
地球上で一般人が暮らす最北の居住地、と呼ばれる街ニーオーレスンを有する。
人口は2000人ほど。各国の北極探査の足がかりにも使用され、主な産業は、炭鉱・観光についで研究がランクインしている。
緯度的には、グリーンランドの北部と同位置。完全に北極圏に位置しているため、夏には白夜、冬には極夜がある。夏は白夜で99日連続で昼、冬は極夜が84日連続で夜が続く。平均気温は、夏は5℃、冬は−12℃。
おわりに
調べると行きたくなってきますね。スヴァールバル諸島なんかもオスロから格安航空で片道1万とかであるみたいです。
とはいえ、今回の旅では寄れないかな。なにか臨時収入でもない限りね。
まぁ、人生長いし、いつか行けることもあるでしょう
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