こんばんは、AJ(nobu)です。
今回は知られざる宇宙大国、ウクライナの宇宙開発史を調べたので、記事にまとめました。
宇宙が好きで夜も眠れないあなたに!ほんの僅かな豆知識をお渡しできればなと思います。
バナー画像は、日本のH2Aですね。だってまだ、ウクライナに行ってないんだもの。
この手で、ウクライナの宇宙技術を撮影してきたら、差し替えます!!
はじめに
あらためまして、旅人です。
現在ルーマニア滞在中、そろそろ待ちに待ったウクライナが目前に迫ってきたところでございます。入国する前に、ある程度の知識をつけておこうと思いまして、今回ウクライナの宇宙開発事情を調べました。
ウクライナへ旅行するなら、絶対押さえておかないとだめでしょ!!
この記事を読めば、ウクライナ旅行が100倍楽しくなること間違い無し!!
まずは人類の宇宙開発史から
とはいえ、このブログは世界一周系の旅ブログですし、いきなりマニアックなウクライナ宇宙開発史に突入しても駄目でしょう。まずは、ざっくりとした人類全体の宇宙開発の歴史を抑えておきましょう。
こうしてAJ(nobu)は、後発の旅人を、宇宙マニアへと改宗させていくのだよ
ざっくりとした宇宙開発の歴史は、以前の記事がありますのでそちらをご覧くさい!
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ウクライナの宇宙開発史
といって、現在のウクライナという国自体ソ連の崩壊とともに独立した国なので、そこまで長い話にはなりません。
ソ連時代
米ソ宇宙開発競争の話です。
ウクライナもソ連の技術の一翼を担う存在として、存在感を発揮していました。ソ連が開発した技術の3割はウクライナの技術だったとも言われています。
具体的にどのような技術を持っていたのかというと、ウクライナは主にソ連のICBM(大陸間弾道ミサイル)の製造をいってに引き受ける存在だったようです。つまり兵器としてのミサイル製造を担ってきた歴史があり、その技術が現在のウクライナの宇宙開発力の源になっているのです。
ウクライナがソ連時代に開発したミサイルは
- R-5M(SS-3 ‘Shyster’) – ソビエト初の核ミサイル
- R-16(SS-7 ‘Saddler’) – ソビエト初のICBM
- R-36(SS-9 ‘Scarp’) – 超大型ICBM
と言った物があり、当時のソビエトの先端技術に大いに関わっていたことが伺えます。特にR-36ロケットは西側最大の脅威・ソ連の切り札とも呼ばれ、冷戦時代最大のミサイルでした。10個もの核弾頭を搭載することができたR-36は西側ではサタン(悪魔)の名称で恐れられた冷戦時代を象徴する代表的な兵器だそうです。
ソ連崩壊後
そんな超兵器は、幸いにしてどこかの国に発射されること無く、次の時代を迎えます。
経済的に敗れ去ったソビエトは崩壊を迎え、ウクライナは独立の道を進みます。1991年の独立後はウクライナはかなり厳しい経済状況だったそうです。それにもかかわらず、ウクライナは培ってきた技術、設備を維持するためにコストを割いて来たそうです。そのかいあって、独立の翌年には、自力で人工衛星を打ち上げることに成功しています。
そして、あの悪魔と恐れられたR-36ロケットを、宇宙開発用ロケットとして転用することにも成功します。その転用されたロケットで、アメリカの衛星を打ち上げたりしているのだから不思議なものですね。
日本の衛星をこのロケットで打上げてもらった事もあるみたいです。知らなかった。
ウクライナの宇宙技術
現在でもその高い技術力は評価さており、2005年からはインドに対して技術移転をする協力関係も築いています。
要するに技術を教える先生役をウクライナがやっているんだね
また、EUの宇宙ロケット”ヴェガロケット”の4段目エンジンの製造を受注していたり、アメリカの企業ロケット”アンタレス”の一段目エンジンの製造をしていたりと、その技術力は世界中から注目されているようです。
また、スーラという名称の、無人二段式宇宙輸送機を開発中との話もあり、今後も目が離せない存在です。