どうもAJです。イランの旅を終えまして、やっとアルメニアに入国したところでございます。
アルメニア、っと聞いても正直あまりイメージが湧きませんが、この国には日本にとっての富士山のような、大切な山があるのをご存知でしょうか?
その名も、アララト山。なんと、あのノアの方舟が流れ着いた場所とされています。
ノアの箱船
そもそもノアの箱舟とは、旧約聖書に出てくるお話の一つです。堕落した人間に起こった神様が大洪水を起こして、人減らしをするお話です。その時、ノアさんにおっきな船を造らせて、動物をそれぞれオスメス一匹ずつ乗せ、洪水を乗り越えさせたっていうお話ですよ。たぶん、みんな聞いたことあるやつです。
そんな伝説のお話ですが、ヨーロッパではガチで捜索対象だったりします。まぁ、日本も日本書紀にもとづいて、いろいろ探したりするから一緒か。
そして、捜索の末に候補地として選ばれたのがアララト山なのです。
アルメニアとアララト
実は、アルメニアという国は歴史が深く、紀元前の時代からアルメニア王国という国が存在していました。その国は、まさしくアララト山を中心とした国家で、実は世界で初めてキリスト教を国教とした国家でもありました。しかし時代の荒波の中にアルメニアは飲まれていき、その後長らく独立した国家としての記録は、短期間な独立こそありましたが、特にありません。現在につながる国家としてアルメニアが独立したのはソ連の崩壊後です。しかし、そのときにはすでにアララト山はトルコ領として世界的に認められており現在もアララト山はトルコにあります。しかし、アルメニアの人々のアララト山への畏敬の念は変わらず、今でもモチーフとしていろいろな所にアララト山が描かれていたりします。