こんにちわ。今日もどこかをフラフラと旅しております、AJ (nobu)です。
今回は国内旅行編!
日本に帰国してから、国内旅行を楽しんでいるAJです。
国内旅行と言えばお寺ですが、いろんな用語があって、意外と知らないことばかりですよね。
お寺への旅行を考えているあなた、この記事をよめば、あなたの旅も深まること間違いなし!
仏像の種類 如来と菩薩
まずは、仏像についてです。
仏像は、まず大きく如来と菩薩にの二種類に分かれます。
如来・・・如(にょ)は真実や真理という意味があり、そこから来た者。つまりは悟りを開いた人たちを表す称号です。
菩薩・・・悟りを求める者で、修行中の方々です。
如来
如来にも、さらにいくつか種類があります。
釈迦如来・・・仏教の祖、インドの王子様のお釈迦様その人です。紀元前5世紀くらいの人
阿弥陀如来・・・初期の原始仏教と呼ばれる中から現れた、紀元前1世紀ごろの阿弥陀経という巻物に出てくる仏様。浄土信仰とも被るところがあり、西方の浄土を担っているとされる。実在したかは諸説ある。鎌倉の大仏様。
大日如来・・・密教の御本尊であることが多い仏様。姿かたちの無い永遠不滅の存在とされる。神仏習合においてはアマテラスと結び付けられた。
薬師如来・・・病や困難から救ってくれる仏様で、現世利益を与えてくれるとされる仏様。西方浄土の阿弥陀如来に対応して東方浄土を担っているとされ、日出る国である、日本や皇室と結び付けてかんがえられたりもした。
鎌倉の大仏さまは、阿弥陀如来です。
ちなみに、見分け方
簡単なのは薬師如来様で、薬箱を片手に持っています。
つぎに簡単なのは大日如来様で、王冠をかぶっていたり、比較的ゴージャスな格好をしています。
阿弥陀様とお釈迦様は区別が難しいようですが、指が曲がった印を組んでいる姿が、阿弥陀様には多いらしいです。
菩薩
菩薩も何人かいます。
観音菩薩・・・人々を浄土まで運んでくれるとされ、さまざまな姿でも現れるとされています。千手観音や、十一面観音などは、現世を広く見渡してくれる姿を現したものです。ちなみに般若心経に登場するのは、この観音様。
弥勒菩薩・・・お釈迦様の次に如来に至るとされている、メシア信仰的な菩薩様です。ちなみに、それは56億7千万年後とされています。
文殊菩薩・・・お釈迦様のお弟子さんの一人です。弟子の中で一番頭がよかったので、学問のお祈りの対象になったりしました。3人寄れば文殊の知恵です。
地蔵菩薩・・・お地蔵さま。現世の苦しむ人々を救いたいと、自らの修行よりも、人々を救うために汗を流す菩薩様です。
よく聞くのは上記の4種類ですが、他にも有名なのは
勢至菩薩・・・観音菩薩よペアで阿弥陀様の横に置かれることが多い
日光・月光菩薩・・・・薬師様の両脇にいることが多い
馬頭観音・・・怒った姿の観音様。馬の頭をしてるわけではない。馬が草を食べるように、煩悩を食べつくしてくれる。
仏像の種類 明王と天
先ほど馬頭観音様を紹介しましたが、怖い顔をしてる仏像は明王や天のことが多いです。
どちらもインドのヒンドゥー教の神様が仏教化したものがおおいようです。
明王
大日如来と結びつきが強く、大日如来様の指示であらゆる手を使って、人々を救おうとするらしく、時には暴力的にでも人々を救うため行動するのだとか。
一番有名なのは、不動明王。位も一番高いとされます。他にも四方を守る明王がいたり、愛染明王なんかも聞いたことがあるかも知れません。
天
四天王や十二天といった言葉でおなじみの仏教を守る戦う精霊たちです。
四天王・・・東方の持国天、南方の増長天、西方の広目天、北方の多聞天
とくに多聞天は毘沙門天とも呼ばれて有名です。
十二天・・・八方の方位と天・地ならびに日・月を加えた十二の方位を守護する。成立が四天王と全然違うらしく、被りは毘沙門天のみ。ちなみに十二天将とは全くの別もので、十二天将は朱雀や青龍など古代中国由来。十二神将も全くの別物で、十二神将は薬師如来の12の願いをかなえる将たちで、十二天との被りも一切ない。
そのほか 仏教用語
須弥山・・・しゅみせん。古代インド世界観で世界の中心にあるとされる山。仏教でも登場するが、ヒンドゥー教にも多く登場する。
盧遮那・・・るしゃな。盧遮那仏。紹介してなかった第5の如来様。華厳経というお経に出てくる宇宙の真理そのものとされる仏様。大日如来と同一視されることも多い。
阿羅漢・・・あらかん。羅漢とも。仏教において最高の悟りを得た聖者。とくに実際に仏陀に教わり、第一回の仏典結集に集まった羅漢を五百羅漢と言ったりする。
衆生・・・しゅじょう。生きとし生けるものすべて。
禅定・・・ぜんじょう。心が動揺することのなくなった一定の状態。ちなみに高野山では空海はいまだに奥の院で禅定していることになっている。835年に入定なされた。
守敏・・・しゅびん。平安時代の実在のお坊さん。空海のライバルで、空海は東寺を、守敏は西寺を任されていた。ライバル争いに敗れたため、今の京都では東寺だけ有名であり現存している。
役小角・・・えんのおずぬ。飛鳥時代の実在の修験者。仏教というより修験道のひとだが、山岳仏教と結びつきが強い。生前は人々を惑わしたとして流罪になったりしたが、さまざまな伝説に寄より神格化しており、神変大菩薩なる菩薩として扱われている。
八幡大菩薩・・・神道の八幡様が神仏習合の末に菩薩化したもの。八幡様はもともと武の神(軍神)とされていて、のちには応神天皇(15代目)と同一とされた神様。
日本の仏教 勢力図
仏教には様々な宗派もありますよね。
日本の仏教はこのように枝分かれしていて、ざっくり言うと南都六宗は奈良時代。平安二宗は平安時代。禅宗は鎌倉時代に伝来しました。
また、天台宗から派生した日蓮宗、浄土宗、浄土真宗も鎌倉時代に誕生した宗教です。浄土宗と浄土真宗は、浄土系と呼ばれ、現代では一番信徒の多い仏教宗派になっています。
仏教の伝来は日本書紀に記されており、552年の飛鳥時代とされています。その後、仏教を認めるかで645年の大化の改新あたりまで大揉めでした。そのころは仏教と言っても、誰もよくわかっておらず、好き勝手にやっていたそうですが、奈良時代には、鑑真(律宗)が中国より伝来し、正式な戒律を日本に伝えたりしました。
平安時代の天台宗と真言宗は、中国に派遣され、密教を学んできた日本のお坊さんが開祖です。天台宗の最澄と、真言宗の空海ですね。広く人々に布教される仏教とは違い、密教は特別に修行した僧侶だけが教えを継承する秘密の仏教です。
鎌倉時代になると、再び戦が多くなり始め、あの世(浄土)での平安を願う浄土宗が流行りました。
近代以降は日蓮宗から創価学会が生まれたり、あのオウム真理教も原始仏教を参考にした新興宗教でした。
おわりに
ということで、今回は帰国後に旅行した中で、仏教関係で気になって調べた事柄を、防備録的にまとめてみました。
国内旅行だと、お寺や神社に行くことが多くなるので、いくらか勉強してから訪ねてみるのもいいかもしれませんね。
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