こんにちわ。今日もどこかをフラフラと旅しております、AJ (nobu)です。
まめにやっております”旅する前に知っておきたい国旗の意味”シリーズ。今回はマケドニア。
正しくは北マケドニア共和国だね
古くは、アレクサンドロス大王に遡る国だよね
マケドニアへの旅行を考えているあなた、この記事をよめば、あなたの旅も深まること間違いなし!
過去の国旗シリーズの記事はこちらから⇨こちら
北マケドニア 国旗 意味
北マケドニアの国旗は赤色に8本の光を放つ黄色の太陽を描いた旗になります。
なんだか、親しみがわきます。
歴史をたどると、古代マケドニアのシンボルとされる”ヴェルギナの太陽”がそのモチーフとされています。
”ヴェルギナの太陽”は紀元前6世紀から2世紀の間に古代ギリシャ芸術に現れた太陽のシンボルです。
光線の本数は16本、12本、8本、などいくつかのパターンが見つかっています。この模様はヴェルギナの太陽と呼ばれ、古代マケドニアの象徴とされるようになりました。
「ヴェルギナの太陽」という名前は、1970年代後半にギリシャ北部の小さな町ヴェルギナで、このモチーフが大量に見つかった事に由来します。
しかし、後述の理由から、この紋章もギリシャとの間で使用権をめぐり争いが行われることになります。
もともと、独立直後は北マケドニアの国旗はこちらを使っていましたが、ギリシャとの軋轢の中で2年ほどで、現在の国旗へと変更になりました。
国旗をめぐりギリシャと軋轢
マケドニアとお隣ギリシャの関係は、あまり良好とはいえません。
なにしろギリシャはギリシャで、古代マケドニアの継承国を自称しているからです。
たしかに、ギリシャの北部にはマケドニア人が多く住む、ギリシャ領マケドニアという地域があるよね
実際、古代からマケドニアと呼ばれていた地域は現在の北マケドニア・ブルガリア・ギリシャの3つの地域にまたがっていて、面積的にはそれぞれ4:1:5くらいの割合だそうです。
そんな、ギリシア領マケドニアの旗がこちら。
実際、古代マケドニアの人々はギリシャ系の言葉を使う民族でしたが、現在の北マケドニアに住む人々は南スラヴ系の言葉を話す民族なので、連続性に疑問の声もあげられているそうです。
マケドニア呼称問題
そもそも北マケドニアという国名が決まったのは、ついこの間の2019年です。
もともとはマケドニア共和国として独立した北マケドニアでしたが、前述したとおり古代マケドニアとの継続性を自負するギリシャはこれに大激怒、ただちに経済制裁が行われました。
独立直後で混乱の中にあった北マケドニアは国の正式な国名を”マケドニア・旧ユーゴスラビア共和国”とすることで、一時的に和解しました。それ以降も両国はずっと対話をつづけ、2019年に”北マケドニア共和国”ということで、正式に解決したということです。
また、ヴェルギナの太陽の紋章も、今後は北マケドニアから順次姿を消していく方向を北マケドニア政府は発表しています。
まとめ
今回はマケドニアの国旗の意味を調査しました。
意外にもギリシャとのバチバチの関係が見えてくる記事になっちゃったね。
確かに、古代マケドニアとの連続性はギリシャのほうが強い(民族的な一致、領土も多い、もっというと重要な都市もギリシャ側に多い)ので致し方無いとはいえ、ちょっとマケドニアが可愛そうな感じがしましたね。
まぁ、もっときちんと調べてみないと、ちゃんとしたことは言い難いよね。
それでは、また次回。
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