不定期でやっている国旗豆知識シリーズです。今回はハンガリー!
その前に言うことあるよね
実は、ハンガリー。ガッツリ予習したのに結局行けなかったのです(涙
ちょうどクリスマスシーズンと重なってしまい、知り合いにクリスマスシーズンのホームステイに誘われたりして、バタバタして結局行けずに終わってしまいました。まぁ、ハンガリーは逃げないので、気が向いたら、いつか訪ねます。
それは、それとして。せっかく調べた知識をムダにすることはないので、行ってはないのにハンガリーの記事を書いちゃいます。
ハンガリーへの旅行を考えているあなた、この記事をよめば、あなたの旅も深まること間違いなし!
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ハンガリー国旗 短すぎるぞウィキペディア
三色旗であり、現在の旗は1956年から用いられている。13世紀ごろから赤白の二色旗を用い始めたが、いつから緑が加わったのかは不明。
赤は血、白は純潔、緑は希望を表す。
以上!!
なんと、あっさりしたウィキペディアでしょうか。ここまであっさりした記事も久しぶりです。
さて、緑がいつから加わったか不明、ということですが、次に各年代のハンガリー国旗を見ていただきましょう。
①11世紀-1301年までの旗
②15世紀の旗
③オーストリア=ハンガリー帝国時代の国旗
いや、ぜったい15cからじゃん、緑が加わったの!
もともとは十字架が刺してあった丘の色だったんですかね?まぁ、ウィキペディア先生が謎というのであれば、謎ということにしておきましょう。
オーストリアの国章 傾いた十字
先程、ハンガリーの昔の国旗を見ていただきましたが、みなさん、なにか妙なことに気が付きませんでしたか?
気がついてない人は、オーストリア=ハンガリー帝国時代の国旗をもう一度ご覧ください。
旅人も気がついて、思わず声が出てしまいました。なんと、ハンガリー側のマークの王冠についてる十字架が傾いています!
最初は
ハンガリーくんいじめられていたんかな?
とも、思いましたが、調べてみると意外なことを知ることが出来ました。こちらが、現在も使われているハンガリーの国章になります。
まだ、曲がってる!
ハンガリーの国宝 聖イシュトヴァーンの王冠
それでは、傾いた十字の解説を。
じつは、ハンガリーには大変大切にされている国宝があるのです。
その名も”聖イシュトヴァーンの王冠”
イシュトヴァーン1世は、ハンガリー王国を成立させたとされる初代の王様の名前です。聖がついているので分かる通り、その後、キリスト教内で聖人として列聖された人物になり、王冠はときのローマ教皇より授けられたものとされています。(ちなみにバチカン側にはその資料がないらしいです)
まぁ、諸説あるってことね
その後ハンガリーでは面白いことに、14世紀頃から、王家の権力は単純に君主に象徴されるものではなく、この冠が権力の象徴としての役割を持つようになりました。言い換えれば、ハンガリー王国は王を飾る王冠を求めるのではなく、王冠に合う王を求めるようになったらしいです。
なるほど、王冠に似合う王様になれよ!的な。
そういう文化の流れでこの王冠はハンガリーの大切な国宝になっていったんだね。日本にも三種の神器とかあるけど、それに近い感覚なのかな?
そんな、王冠の写真がこちら
お解りでしょうか、王冠の十字架が曲がっているのです。これは、17世紀に誰かが落としたとか、蓋閉めを失敗したとか、あって曲がってしまったらしいです。
そんなことってあり?っていうか直さないんだ。
恐れ多くて直せないのかもね
日本でも草薙の剣を打ち直せって言われたら、恐れ多くてそう簡単には出来ないだろうからね
と、言うことでハンガリーは王冠の修理を行わず、むしろ国のマークを実物に合わせる感じで、十字を傾けたんだそうな。もちろん、これも諸説あるらしいですが。
オーストリア=ハンガリー二重帝国 国章
ちなみに、ヨーロッパは様々な国章がありますが、僕はオーストリア=ハンガリー二重帝国の国章がハデハデで大好きです。
盛り込みすぎ!!!
この国章でも、王冠の十字架が曲がってますね。
終わりに
なんだか、国旗からだいぶ脱線してしまいましたが、思った以上にハンガリーという国がわかったような気がしました。
まぁ、行ってないんですけど
それでは最後にもう一度、ハンガリーの国旗をどうぞ。
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