こんにちわ。今日もどこかをフラフラと旅しております、AJ (nobu)です。
さて、タイトルのクエッション、答えはわかりますか?
実はエルサレム意外にも3つの宗教の聖地とされている場所があるんです。
正解は・・・・・インドのエローラ遺跡!
実はここ、仏教・ジャイナ教・ヒンドゥー教で聖地として扱われている遺跡なんです。
そういえば、アウランガーバードに行った話は、もう”旅の道しるべ”で書いたよね
まぁ、旅の道しるべは、旅の道のりをざっくり書いてるだけなので、もう少し詳しく解説した記事を書こうと思いまして、今まで訪れた観光地をちょっと詳しく解説する新シリーズを始めることにしました。
題して、もちょっと深堀り観光地!
最近、コロナで暇なせいか新シリーズが多いわね・・・きっと、とっても暇なのね
インドへの旅行を考えているあなた、この記事をよめば、あなたの旅も深まること間違いなし!
もちょっと深堀り エローラ石窟 解説
ということで、エローラ石窟群の解説です。
エローラ石窟群(एलोरा、Ellora caves)は、インド・ムンバイの東にあるアウランガーバード郊外の世界的に有名な石窟群です。エローラ自体は、アウランガーバードから30Kmほど離れた村になります。
結構遠かったねぇ。行くのは、ひと苦労だったよ
34の石窟が、シャラナドリ台地と呼ばれる垂直な崖に掘られており、5世紀から10世紀の間に造られた仏教、ヒンドゥー教、ジャイナ教の石窟寺院や修道院から構成されています。
仏教窟の数は12窟で、石窟寺院群の南端に位置する第1窟から第12窟がそれにあたり、ヒンドゥー教窟は第13窟から第29窟までの17窟、北端に位置する第30窟から第34窟までの5窟がジャイナ教窟となっていて、それぞれ石窟は近接している上に作られた時期も重なっているそうです。
時期が重なってるというのが面白いですね、一応、ざっくりと仏教⇨ヒンドゥー教⇨ジャイナ教の順番で新しい遺跡が掘られていったみたいです。
あどうも、お隣さん。僕ら横に、異教の石窟を掘っていいですか?って会話がなされていたのか。。
なんだか、平和だね〜
入り口の、ど真ん中にあるやつがヒンドゥー教寺院で、そこから右へ行くと仏教寺院、左に向かうとジャイナ教寺院を訪れることができます。
エローラの 仏教窟
エローラ石窟寺院群でもっとも古い時代のものが仏教の遺構で、それらは5世紀から7世紀の間に作られました。
仏教窟は大きく二種類の石窟に分けられます。一つはヴィハーラ窟、もう一つはチャイティヤ窟です。
- ヴィハーラ窟は日本語でいう僧房や僧院のことで、修行僧たちが生活しながら瞑想を行なった場所になります。台所や、寝室などの付帯設備が作られています。
- チャイティヤ窟は、菩薩や仏陀の像が掘られている今でいう仏殿や本堂になります。チャイティヤ窟は最奥部に仏間があり、仏間の中央に仏像が彫られています。
瞑想室と思われる何にない大空間がたくさんあったね
仏教窟で最も著名なのが、第10窟のヴィシュヴァカルマ窟(Visvakarma)になります。仏教石窟の中では最後期のもので、天井の高いホールに入ると、奥にストゥーパと説法をする仏陀の像が鎮座しています。
天井の造りが細かいね。凸凹に掘られていて、腸みたい
ほかに、例えはないんかい
ちなみにヴィシュヴァカルマンは、ヒンドゥー教の神様の・インド神話の神様になり、古くはリグ・ヴェーダにも登場する他の神々の武器を作った工匠の神様だそうです。
なるほど、確かに緻密な作りだからね
仏教窟なのにヒンドゥー教の神様の名前でいいの?とも思いましたが、仏典では毘首羯摩天・巧妙天などと漢訳され、導入されているそうです。そういえば、仏教もそのへんのルールはゆるゆるでしたね。
エローラの ヒンドゥー窟
ヒンドゥー教の石窟寺院は複数の入り口や窓が設けられ、仏教窟に比べていくらか開放的に作られています。さらに後期のものになると、完全に掘り下げられて神殿そのものが完全に外部に露出してしまっています。
これを、積み重ねて造ったんじゃなくて、掘って造ったってんだから驚きだよね
ヒンドゥー教石窟は7世紀頃から作られ始めました。
第16窟はカイラーサナータ寺院(Kailasanatha Temple)と呼ばれ、エローラで最も重要な石窟寺院になります。
この巨大な『彫刻』は、ラーシュトラクータ朝の君主クリシュナ1世の命により、カイラス山(シヴァ神が住むとされる)をイメージして掘られたものと考えられています。カイラーサナータ寺院はアテネのパルテノン神殿の倍ほどの規模があり、石窟と言うより一つの高層建築物にしか見えませんが、紛れもなく一つの岩から掘られたものである。
へぇ、仏教窟とは違って王朝の命令で建造されたんだ
ちなみにカンボジアのアンコール・ワットやインドネシアのボロブドゥール遺跡も同じくカイラス山をイメージして作られたものだと言われています。
ジャイナ教石窟
ジャイナ教の石窟は他と比較してそれほど大きくはないが、繊細で複雑な構造を持ち、一種の芸術的作品となっています。
ジャイナ教の石窟寺院は、中庭の神殿とそれを囲む充実した石窟寺院群から構成されるが、この構成は現代のジャイナ教の寺院の特徴となっています。現代のジャイナ教寺院は中央部に神殿があり、それを中庭をはさんで外郭がぐるりと囲っていて、エローラのジャイナ教の石窟寺院は、まさにジャイナ教寺院の原形とも言えるもとなっています。
そういえば、アフマダーバードで訪ねたジャイナ教の寺院も、そういう造りだったね
もちょっと深堀り アジャンター石窟 解説
アジャンター石窟群(अजंता、ajanta)は、ワゴーラー川湾曲部を囲む断崖を550mにわたって断続的にくりぬいて築かれた大小30の石窟で構成される古代の仏教石窟寺院になります。
エローラと違ってコチラはすべて仏教窟なんだね
雨季だと川も流れているみたいです
こちらも石窟の多くは、ヴィハーラ窟とチャイティヤ窟に分かれています。
開窟年代は、前期と後期に区分されていて、前期は紀元前1世紀から紀元後2世紀のサータヴァーハナ朝時代に築かれています。前記の石窟は修行の空間であったためにいずれも装飾が少なく小型で簡素な造りが特徴です。後期である5世紀後半から6世紀頃になると、仏殿としての性格が強くなり、この時期の寄進者は立派な石窟を建築することで功徳を得ることを目的としていたと見られています。
アジャンター石窟寺院の美術的価値は、後期窟に集中しているといえます。入口柱や天井にはミトゥナ像や飛天の画像が描かれたりレリーフとして刻まれたりしています。
アジャンタは、エローラにはない壁画が見どころだよね。
特に天井の絵画が細かくて保存状態も良かったです。暗かったこともあって写真だと、あんまり伝わりませんね。
おわりに
ということで、今回はアジャンタ・エローラ遺跡を解説してみました。
インドに行く旅人は多いけど、意外とアウランガーバードへ行く人が少なかったから紹介したかったんだよね
世界史の教科書にも出てくる、有名な遺跡なんだけどね
インドに訪れた際は是非とも行ってみてください。
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